この作品に最大の評価を与えるべきは次の点。21世紀になってギャルゲーは「PCから移植のノベル形式ADV」ばかりになり、その制作者(PC版の)は、漫画家や小説家と同じように、あくまでも「自分の描写した“物語”で魅了し、“優秀なフィクション恋愛物語作品”として認められたい」という名誉欲で制作していて、せいぜい「美少女キャラに萌えさせる」程度だったのに対し、この「ラブプラス」の制作者は、純粋に「美少女キャラをプレイヤーの“彼女”にしてあげるために」制作している点。恋人同士になるまでの「物語」ではなく、恋人同士になってからの「現実世界とリンクして、24時間彼女と一緒に過ごせる楽しみ」を最大の目玉にしていることからも、「物語(つまりはシナリオライターの描写手腕)で評価されたい」という自己名誉欲などカケラもないことがわかる。 だからこそコナミにお願い。コミックマーケットを中心とした「漫画・アニメオタク」の世界に迎合するのはやめて!もし「ラブプラス」のエロ同人誌とか出たら、「ときメモ」のとき勝訴したように、毅然とした態度で告訴して!「キミキス」「アマガミ」のエンターブレインは、漫画オタクたちを味方につけた方がアニメ化・コミック化の際有利だから、エロ同人誌を黙認している。「フィクション恋愛物語作品」としてアニメ化ヒットしたいだけの彼らは、PCゲームメーカーと同じ穴のムジナです。皆さんは「物語」ではなく「彼女」自体を提供してくれる、恋愛「ゲーム」ファンのためのメーカーさんなのだから、アニメ化したり、ドラマCDで主人公役の男声優起用したり、プレイヤーを「主人公」から引きずりおろす無神経な真似はしないで! この10年の「萌え」熱狂が冷める日も近いです。「萌え」程度の美少女の味わい方に何の価値があろうか。実際にプレイヤーが主人公になってイチャつけるわけではなく、シナリオライターの「主人公とヒロインがイチャつく描写」を読み進める(鑑賞する)しかなかったから、「萌える」しかなかっただけ。この作品はそれに気付かせ、「萌え」熱狂オタクを正気に戻してくれると信じます。
18歳以下の方は「リアリアDS(限定版)」のクチコミ欄の、18歳以上の方は“アダルトpcゲーム”フォーラムの投稿、「主人公になるための三大要素」も読んでみてください。「主人公」をシナリオライターが何もかも(性格、各ヒロインに対する態度、セリフ、行動、独白による心理描写を)描写してしまい、それに「感情移入」することが僕らプレイヤーの「マナー」「義務」にされてきました。プレイヤーの「自分が主人公になって美少女キャラと恋愛・エッチしたい!」という願望を叶えてやることを放棄し、21世紀になって「萌え」を連呼しときゃオタクを納得させることができる風潮だったことをいいことに、自分らの「フィクション物語作品」としての評価・ヒットばかり追求してきた「ノベル形式ADV」メーカーが、いかに怠慢・傲慢だったか…。主人公を「目無し声無し」にするだけで「プレイヤーが主人公に“感情移入”しやすくなるフォローはした」と「アリバイ」を作りながら…。 この「ラブプラス」のようなコンセプトで、プレイヤーが主人公になれる(を演じれる)ようにする様々なゲーム(操作)性を取り入れ、「物語」などなく、ただヒロインと主観的にラブラブエッチできるだけの後日談作品・ファンディスク作品くらい、出そうと思えば出せたはずです。ただ制作者(特にシナリオライター)側は、あくまでも漫画や小説作品のように「フィクション物語娯楽」として評価されたい、そうじゃなきゃ気が済まないので、またシナリオライターが全て(プレイヤー自身であるべき主人公含め)描写し、ただ「シーン(劇)」を「鑑賞する(読み進める)」だけの「観客の楽しみ方」を強いる。僕らは「自分が主人公になりたい」…いわば「自分が舞台に上がって主演を演じたい」のに…。「ノベル形式ADV」しか作らんTVアニメ化至上主義メーカー(Navelなど)は、あくまで僕らを「観客」にし、自分の制作した「舞台(フィクション物語作品)」を鑑賞させ、「どうだ、いい舞台(いい物語)だったろう?」と、僕ら観客にチヤホヤ褒め讃(たた)えられたいだけです。本気で美少女キャラを「彼女」にする気は微塵もない。彼らにとって必要なのは、本気で美少女キャラに惚れるファンではなく、「萌え」程度の味わい方で美少女キャラに恋する気持ちを消化し、あとは従順に「フィクション物語作品」として評価し、ファンになってくれるファンだけ。実際のアイドルビジネスと同じです。アイドル事務所にとって必要なのは、アイドルに対して本気で恋愛感情を向ける危険なファンなどではなく、アイドルに「恋焦がれる」=「萌える」エネルギーで、グッズやコンサートなどでお金を投資してくれるファンだけ。現実の人間であるアイドルならしょうがないですが、架空のキャラクターである美少女キャラならいくらでも「彼女」にしてやれるはずなのです。
「感情移入」=「主人公になれる(を演じれる)」ではないことを分っていただけると思いますので、長いですけどぜひ読んでみてください。





